NHK NEWS WEB 2019年2月5日 18時23分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190205/k10011804691000.html

新潟県長岡市にある産業機械器具メーカーの事業所で、責任者を務めていた男性が3年前に自殺したのは
長時間労働によるうつ病が原因だったとして、遺族が会社を訴えた裁判で、東京地方裁判所は遺族の訴えを認め、
会社に7100万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。

平成28年に産業機械器具メーカー、「クリエゾン」の長岡市の事業所でセンター長を務めていた
当時44歳の男性が自殺したことについて、遺族は長時間労働や連続勤務でうつ病を発症したためだとして、
会社などに対し、賠償を求めています。

5日の判決で、東京地方裁判所の鎌野真敬裁判長は「男性は大型案件の受注で業務量が増え、
帰宅時間が午前4時を過ぎるようになるなど、極度の時間外労働に従事していた。
業務による強い心理的な負荷によって自殺に至ったことは医学的な根拠で裏付けられる」と指摘しました。

そのうえで、「会社は男性の出退社の時刻を把握する措置や、長時間労働を改善させるための措置を取らず、
安全に配慮する義務に違反した」として、会社に7100万円余りの賠償を命じました。

判決についてクリエゾンの代理人の弁護士は「判決内容を精査し、会社と協議して今後の対応を検討したい」としています。