0001アルカリ性寝屋川市民 ★
2019/02/06(水) 07:51:46.00ID:2l/D24Jd9１月１９日。同市柏原町大新屋のキャンプ場「丹波悠遊の森」に、参加者１２人が集まった。求職側は阪神間など都市部から丹波市への移住希望者のほか、地方での就職を考える大学生などで、１０代〜５０代の７人。求人側は、地元の中小企業の経営者ら５人が参加した。
午後１時すぎ、グループワークが始まった。参加者たちに与えられる情報は、名前や出身地といった基本プロフィルと、求職側か求人側かの立場だけ。「無人島に五つ持って行くとしたら」など、個人の価値観や行動原理が表れそうなテーマが用意され、ざっくばらんに意見を交換。続いてそれぞれ性格診断を行い、結果を発表して「私はこんな人間です」と伝え合った。
夕食もプログラムの一環だ。ちゃんこ鍋の食材と調理器具を手渡され、参加者が手作りする。率先して包丁を握る人や、「料理は苦手なので邪魔をしないように」とサポートに回る人、「シイタケはグルタミン酸がうまみになるので、先に鍋に入れよう」と発案する人。共同作業を通じてそれぞれの性格や持ち味が垣間見える。
鍋が完成し、この日初めて“覆面”を外すことが許されると、それぞれが身分を明かす。鍋をつつきながら仕事について会話が始まると、これまで以上に場は盛り上がり、仕事観や人生観など本音トークに花が咲いた。
「誰かに従う必要はない。とにかく自分を出してほしい」と、ある経営者は求める人物像を熱弁し、１０代の女子大学生は「将来は起業して地方創生に取り組みたい」と夢を語った。
求職側は１泊。翌日、覆面採用合宿を振り返り、人間性に魅力を感じた経営者の連絡先を受け取った。
宝塚市から市島町の実家へＵターン帰省し、現在は地元で職を探している女性（２７）は「仕事選びで一番重視したいのは、どんな人と働くか。社長とフラットに話せたのが良かった」。ウェブ制作会社の男性経営者は「面白い選考方法。従来の面接ではどうしても肩に力が入るし、当然ネコもかぶりますよね。お互いにありのままなら、働き始めてからのミスマッチも起きにくいのでは」と歓迎する。
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昨年１２月の丹波地域の有効求人倍率は１・８７倍（原数値）で、全国の１・６３倍（季節調整値）を上回る高水準だった。求職者には追い風が吹く一方、ハローワーク柏原によると人手不足は常態化しており、人材確保に苦戦する地元企業も多いという。
「仕事が豊富な分、求職者もじっくり選ぶ。特に働きやすさの面では、求める条件が高くなっている」とハローワーク柏原の担当者。窓口に訪れる求職者は減少傾向にあり、定期的に開催している就職フェアの参加者数も振るわない状況が続いているという。
「ハローワークに求人を出すがなかなかうまくいかない」。そんな地元経営者の声が、覆面採用合宿を開催するきっかけの一つになった。企画は、丹波市から移住定住促進事業などの委託を受ける一般社団法人「Ｂｅ」。代表の中川フェテレウォルクさん（通称ミミさん）は「丹波には面白い社長がたくさんいる。その“人柄”こそが求職者へのアピールポイントになると思った」と狙いを語る。
神戸新聞NEXT 2019/2/6 05:30
https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/201902/0012040798.shtml
