0001次郎丸 ★
2019/02/07(木) 21:25:59.36ID:6mSFLI2A9卵みずから毒ガス放ち巣を守る、寄生バチで発見
2019.02.07 ナショジオ
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/020700091/
https://i.imgur.com/GEw801C.png
ミツバチの体を麻痺させて巣穴へ持ち帰るオオツチスガリモドキ(Philanthus triangulum)。巣の中で、獲物の体に卵を産み付ける寄生バチだ。
ハチの毒針は、敵から身を守る強力な武器だ。しかし、その卵は柔らかくて細長く、動けもしないので、カビにやられればひとたまりもない。
ところが、ハチの仲間であるオオツチスガリモドキ(Philanthus triangulum)の卵が、驚きの方法でみずからを守るという研究結果が発表された。生けるガス弾よろしく、抗菌ガスを放出して、巣がカビるのを防ぐという。この論文は、査読前の論文を発表するサイト「BioRxiv」に投稿された。
オオツチスガリモドキは単独で生活する寄生バチだ。メスはまずミツバチを捕らえ、体を麻痺させる毒を注入し、動かなくなってから土の中の巣穴に引きずり込む。そして、ミツバチに卵を産み付け、孵化した幼虫はミツバチを食べて成長する。
こう書くと、巣には何の困難もないようだが、そうではない。巣穴は身を隠すのに適していても、暖かくてじめじめしているので、カビの温床になりやすいのだ。
■観察ケージを開けてみると
ドイツ、レーゲンスブルク大学の生物学者エアハルト・シュトローム氏は、30年以上にわたってオオツチスガリモドキを育て、寄生的な繁殖サイクルを観察してきた。その研究室で、シュトローム氏はある日、妙なことに気がついた。オオツチスガリモドキの卵がどうも臭うのだ。
「観察ケージを開けると、卵からおかしな臭いがしていたんです」。塩素剤を入れたプールのような臭いだったので、何か強い酸化(殺菌)剤でも入っているのかと思ったという。
そこで、詳しく調べてみることにした。麻痺させられて卵を産み付けられたセイヨウミツバチ(Apis mellifera)と、産み付けられていないミツバチを比較してみたところ、前者のハチの方は長い間カビが生えなかった。つまり、卵が何か特別なことをしているようだった。
今度は、ミツバチと卵を同じ巣の中に接触しないように置いたところ、やはりカビは生えなかった。シュトローム氏の鼻が感じた通り、卵の武器は空気中を漂うらしい。
@以下省略