窃盗申告も捜査怠る 警察官処分

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20190208/1100004690.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

埼玉県三郷市の交番に勤務していた警察官2人が、自転車を盗んだと交番に申告してきた男に
必要な捜査を行わず帰していたことが、警察への取材でわかりました。
男がその後、食料品を繰り返し盗んだなどとして逮捕されたことで発覚し、
警察は8日、2人を停職や減給の懲戒処分としました。

懲戒処分を受けたのは、埼玉県三郷市の三郷駅前交番に勤務していた35歳の巡査部長と28歳の巡査です。
警察によりますと去年8月、40代の男が自転車で交番を訪れ
「この自転車を盗んだ。何日も食べていない」と言って逮捕されることを望んだということです。
しかし、対応した2人は事情聴取や自転車の車体番号を確認するなどの必要な捜査をせず
生活保護の相談をするよう勧め、男の姉が住んでいるという千葉県の松戸市役所近くまで
パトカーで送ったということです。

その後、男は食料品を繰り返し盗んだなどととして逮捕され、調べに対し
「自首したのに相手にしてくれなかった」と供述したということです。

調査に対し2人は「処理に時間がかかるため楽をしたかった」などと話しているということで、
警察は8日付けで巡査部長を停職3か月、巡査を減給の懲戒処分とし、いずれも依願退職しました。

埼玉県警察本部の古田首席監察官は
「職員への指導を徹底し再発防止に努めます」と話しています。

02/08 19:17