https://news.goo.ne.jp/article/trafficnews/trend/trafficnews-83609.html
QRコードが印刷された高速道路の通行券が、横浜横須賀道路で試行導入されます。従来のような黒い帯(磁気ストライプ)がついた券ではなく、レシートのような薄い紙で発行。今後、この形が全国に広がる可能性があります。

発券機とともに「券」そのものも更新
 NEXCO東日本関東支社が2019年2月18日(月)、QRコードが付いた通行券の発行を横浜横須賀道路(横横道)で試験的に開始しました。

新しい通行券は、従来型の黒い帯(磁気ストライプ)が付いた横長のものから、感熱紙による薄いもの(レシートよりは厚いとのこと)になり、その下方にQRコードがふたつ印刷されます。

磁気ストライプ型通行券は、日本道路公団の時代から引き継がれてきたものです。NEXCO東日本関東支社によると、QRコード通行券の導入はNEXCO全体でも初めてとのこと。どのように使うのか聞きました。

――新しい通行券はどのように使うのでしょうか?

お支払いの方法は従来と変わりません、料金所で受け取ったQRコード通行券を、出口の料金所で収受員にお渡しください。収受員がQRコードを読み取って金額を算出します。

――横横道から入り、他路線で出る際も利用できるのでしょうか?

横横道は現在、第三京浜や横浜新道など隣接する他路線と、本線料金所を挟んで接続していますので、横横道内で料金の精算が完結します。他路線と合算でのお支払いとはなりません。

コストが結構かかっていた紙の通行券
――なぜ導入するのでしょうか?

紙や機器のコストダウンを主眼としています。現在は、料金所名と磁気ストライプを印刷した通行券をあらかじめ用意しておき、これにその都度、発券機で日付などの情報を印字していますが、QRコード通行券であれば、感熱紙に全ての情報をその場で印刷できるのです。専用の券や機器を必要とせず、より汎用性のあるシステムに置き換えることができます。

今回の試行を通して、新たに導入する機器の操作性や耐久性を検証するとともに、運用上の課題を洗い出し、それを踏まえて今後の導入を検討していきます。

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横横道の出口側一般レーンは現在、すべて有人窓口での対応となっていますが、NEXCO東日本の他路線では、一部の出口で無人の料金精算機も導入されています。今後、この精算機もQRコードに対応させることも考えられるそうです。