産經新聞 2019.2.20 15:28
https://www.sankei.com/affairs/news/190220/afr1902200019-n1.html

 手術後の女性患者の胸をなめるなどしたとして、準強制わいせつ罪に問われた男性医師(43)の判決公判が20日、東京地裁で開かれた。
大川隆男裁判長は「女性は『せん妄』に伴う幻覚を体験した可能性がある」として無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。

 男性医師は平成28年5月、東京都足立区の病院で、30代の女性患者の胸のしこりを取る手術後、胸をなめるなどしたとして起訴された。

 せん妄は、手術へのストレス、麻酔を含む薬物投与などにより、認知能力が一時的に低下した状態。
「寝ぼけ」のような状態となり、意味不明な言葉を発したり、現実感を伴う幻覚を見たりする場合などがあるとされる。