0001プラチナカムイ ★
2019/02/27(水) 17:09:14.23ID:a7Ynmd4c9連携したのは、アールビーシーコンサルタント(RBC、津山市高野山西)と、正田食品津山工場(同市下田邑)。
RBCは2009年からウナギの「陸上養殖」を手掛けている。屋内に水槽を設け、土中の微生物を使った独自の水質浄化システムを用い、環境に配慮した手法で育て、「つやま青うなぎ」として出荷している。
餌は魚粉を団子状にしたものだが、水に溶けると汚れにつながることから、与える量を少なめにしている。このため、ウナギが出荷できるまでには1年半と、通常の3倍ほどかかるのが大きな課題。魚粉の値段も高騰しがちで、餌の改善やコスト低減を模索していた。
正田醤油(群馬県館林市)の関連会社の正田食品は、15年に津山工場を操業した。たれやめんつゆを1日200万食製造し、多い時には月16トンのだしがらが出る。買い取ってもらっていた業者が市場価格の低下などで昨年2月にやめたため、産業廃棄物として処分するしかなく、新たな活用法を探していた。
相談を受けた津山商工会議所(津山市山下)と、地場企業の経営革新や3R(リユース、リデュース、リサイクル)の推進を支援している津山信用金庫(同)が協力。国の「ものづくり補助金」を活用して今回の取り組みが実現した。
RBCは昨年11月、約300万円を投じて、餌を加工する設備を導入。正田食品から安価で仕入れただしがらを乾燥させて粉末にし、魚粉と混ぜてペレット状にする。近く本格的に導入する予定で現在、だしがらと魚粉の配合割合や水分量、練り具合を変えながら、ウナギの食いつきの良さや成育具合を調べている。
だしがらの配合量を半分にまで高め、これまで年間約200万円だった餌代を半分に減らすことが目標。正田食品も、輸送費を含めてだしがらの処理コストを年50万円程度削減したい考えだ。
県環境保全事業団(岡山市)によると、食品残渣の再利用は難しいため、今回のマッチング事例は県内では珍しいケースという。
RBC総務部の担当者は「だしがらを活用することで、より環境に優しい養殖に取り組める。年間を通じ、ウナギを安定価格で提供できるよう役立てたい」と話している。
山陽新聞 2/27(水) 16:53
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190227-00010001-sanyo-l33