愛知県あま市発注のスポーツ施設工事を巡り、便宜を図った見返りにプロ野球のシーズンペアチケットを受け取ったとして、県警捜査2課は27日、前あま市教育委員会スポーツ課長、伊藤義久容疑者(60)=あま市森5=を収賄容疑で逮捕した。同県尾張旭市の建設会社「中京スポーツ施設」の元幹部、垣見正秀容疑者(70)=同県津島市新開町3=を贈賄容疑で逮捕した。

 2人とも容疑を認めているという。伊藤容疑者は2016〜18年にスポーツ課長を務め、昨年4月からあま市社会福祉協議会事務局長。垣見容疑者は営業畑で、昨年まで同社参与として営業担当の教育などをしていた。

 伊藤容疑者の逮捕容疑は17年6〜7月、プールの出入り口工事(随意契約)とグラウンドの防球ネット増設工事(指名競争入札)で同社が受注できるよう便宜を図り、見返りとして垣見容疑者からナゴヤドームの中日戦シーズンペアチケット(約37万円相当)を受け取ったとしている。

 捜査2課によると、伊藤容疑者は出入り口工事で、垣見容疑者に同社を含む3社の相見積もりを提出させ、同社が最低額の55万円で受注した。ネット工事では指名業者6社を自ら選定して垣見容疑者に教え、同社が594万円で落札した。

毎日新聞 2/27(水) 21:45
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190227-00000088-mai-soci