回転ずしチェーン「無添くら寿司」を運営するくらコーポレーションが3月1日、ハンバーガーを発売する。ラーメン、カレーなど、すし以外のサイドメニューを増やしてきたが、今回は「社会問題の解決」にもつながるという。

 発売するのは、肉と魚をベースにした2種類のバーガー。米粉と酢を混ぜてつくった「シャリバンズ」に具材を挟む。「KURA(クラ) BURGER(バーガー)」と名付け、いずれも税込み270円。月100万食の販売を目指す。

 このうち魚を使ったフィッシュバーガーは、すしに使わない魚の部位を使う。自社工場でミンチにし、円形のパテに加工。これに甘めのてりやきソースを付ける。

 バーガーチェーンでいきなり4位の店舗数になるが、くらの狙いはそこではない。「食品ロス」を減らすことだ。

 魚1匹のうち、すしのネタにできる部分は4割ほど。骨やアラをのぞくと全体の2割が、食べられるのにネタにできない部分だという。これまでもこの部位を練り天やコロッケに加工してきたが、使い切れなかった。

 「バーガー店」としての認知度を高めようと、期間限定の専門店も設ける。正式発売に先立つ25日から7日間、東京・渋谷に店を開く。商品開発を担当する松島由剛マネージャーは「既存店で始めてもなかなか注文してもらえない。まずは専門店で、くら寿司のハンバーガーを知ってもらいたい」と話す。

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朝日新聞デジタル
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