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トランプ大統領 中国にアメリカ産農産物の関税撤廃要求
2019年3月2日 10時52分米中貿易摩擦

アメリカのトランプ大統領は中国との貿易問題をめぐる交渉で、アメリカ産の農産物に対する関税を直ちに撤廃するよう中国に求めていることを明らかにしました。今月中の開催を目指す米中首脳会談を前にアメリカ側の要求を公表し、中国側への圧力を強めるねらいがあるとみられます。

トランプ大統領は１日、ツイッターで、「牛肉や豚肉を含むアメリカの農産物に対する関税をすべて、直ちに撤廃するよう中国に求めている。これは私にとってもアメリカの農家にとっても非常に重要なことだ」と投稿し、アメリカの農産物に対する関税の撤廃を求めていることを明らかにしました。

トランプ政権は今月１日までとしてきた中国との交渉期限を延長し、中国からの2000億ドルの輸入品にかける関税を今の10％から25％に引き上げる追加の制裁措置を先送りしました。

アメリカ側は今月中にトランプ大統領の別荘に習近平国家主席を招き、両首脳による会談で最終的な合意を目指すことにしています。

トランプ大統領としては首脳会談に先立ってアメリカ側の要求を公表することで、中国側への圧力を強めるねらいがあるとみられます。