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2019年3月6日 / 03:38 / 9時間前更新
焦点:強国ドイツは景気後退の瀬戸際か、関税と離脱の二重苦で
Michael Nienaber
[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツが2つのリスクに直面している。米国による自動車輸入関税の大幅引き上げ、そして合意なき英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)だ。欧州随一の経済大国にとって、黄金の成長期に終止符を打ちかねないダブルパンチだ。

メルケル首相と閣僚たちは、最悪のシナリオが実現した場合に備え、その影響を緩和すべく水面下で動いている。

ドイツ経済が停滞、あるいはリセッション(景気後退)にまで至ることがあれば、ユーロ圏全体の足かせとなり、欧州中央銀行(ECB)による金融緩和政策からの出口戦略も不透明になってくる。

ドイツ財務省の文書によれば、景気減速により税収がこれまでの試算を下回ることで、ドイツ政府はただでさえ2023年までに最大250億ユーロ(約3兆1700億円)の財政赤字を抱える恐れに直面している。

とはいえ、ドイツ政府高官が匿名を条件にロイターに語ったところでは、ショルツ財務相はリセッションの脅威を重く見て、財政赤字に関する厳格なルールを修正する構えを見せているという。
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