韓国・ソウルでは5日、PM2.5の濃度が観測史上最悪を更新しました。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はPM2.5の発生源とされる中国と協力して対策を行うよう指示しました。

 韓国のソウル周辺では、大気汚染がひどい時に車の走行や火力発電所の稼働などを制限する「非常低減措置」が、初めて6日間連続で発令されています。ソウルでは5日、大気中の微小粒子状物質=PM2.5の濃度が1日平均で1立方メートル当たり135マイクログラムとなり、観測史上最悪の値を更新。日本の環境基準の4倍近くに達しました。

 「文在寅大統領は“中国から来るPM2.5の影響を最小化するために、中国政府と協議して緊急対策を用意しなさい”と指示しました」(韓国大統領府 金宜謙 報道官)

 韓国政府は中国から大気汚染物質が流れてきていると分析していて、文在寅大統領は韓国が1月末に失敗した人工的に雨を降らせてPM2.5を洗い流す実験を、中国と協力して行うために調整するよう指示しました。

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6日 16時03分
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