アメリカのトランプ大統領は北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きを研究グループが確認したことについて、「分析結果が事実ならば、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に失望する」と述べました。

北朝鮮の動きを衛星写真で分析しているアメリカの研究グループは5日、北朝鮮北西部にあるミサイル発射場で、施設を建て直す動きが確認されたと発表しました。

トランプ大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し、「分析はまだ初期段階のものだが、もしその動きが事実ならば、私はキム委員長にとても、とても失望することになるだろう。そうならないことを願っており、見守っていきたい」と述べました。

アメリカは北朝鮮に対し、今回、動きが確認されたミサイル発射場も含めた施設の廃棄を求めていますが、先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮がニョンビョン(寧辺)にある核施設の廃棄を条件に制裁の解除を求め合意に至りませんでした。

トランプ大統領は北朝鮮との交渉を継続する方針ですが、政権高官は制裁強化の可能性にも言及しており、研究グループが北朝鮮側で確認した動きが今後、非核化に向けた米朝の交渉にどう影響するのか、注目されます。

■米専門家 核実験場の再開の可能性も

北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きを確認したアメリカの研究グループ「38ノース」の代表を務め、みずからもかつて国務省で北朝鮮との交渉に臨んだ経験があるジョエル・ウィット氏は6日、ワシントンで講演しました。

この中でウィット氏は「北朝鮮側からすれば、ミサイル発射場の解体や核実験場の閉鎖はアメリカ側の要求以上のことをしているという認識だった。彼らが非核化に逆行する行為に走っても全く驚かない」と述べ、今回確認された動きの背景には、アメリカとの交渉が停滞していることに対する北朝鮮側のいらだちがあると指摘しました。

そしてアメリカと北朝鮮のこれまでの対話ムードについて、「急速に悪化するおそれがある」と述べ、危機感をあらわにしました。

そのうえで、北朝鮮が去年5月に閉鎖したとする北東部のプンゲリの核実験場について、建物の一部は今も使用できる状態にあると指摘し、今後、北朝鮮が核実験場を再開する可能性もあるという認識を示しました。

2019年3月7日 7時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190307/k10011838671000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190307/K10011838671_1903070908_1903070909_01_03.jpg

関連スレ
【国際】北朝鮮、ミサイル発射場付近で動き★6
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1551868686/