警官が同僚の違反見逃しか 送検
03月08日 20時44分

警視庁・麹町警察署の警察官が、別の警察官の交通違反を確認したにもかかわらず、反則切符を交付するなどの必要な手続きを取っていなかったことが分かり、警視庁は関わった警察官など3人を書類送検しました。

警視庁によりますと去年2月、麹町警察署地域課に所属する25歳の巡査が、千代田区の交差点で44歳の警察官が運転する公用の乗用車が赤信号を無視したのに気づいて停車させましたが、反則切符を交付する手続きをせず口答での指導・警告にとどめたことが分かりました。

巡査は当初、近くの警察施設で反則切符を交付しようとしましたが、その場にいた警察官OBの非常勤職員に「同業者だから切符を切るな」と言われて手続きをやめたということです。

巡査は「ばれないと思った」などと話しているということで、警視庁は犯人隠避の疑いで書類送検し、非常勤職員と違反した警察官についても犯人隠避教唆の疑いで書類送検しました。

警視庁は、3人を戒告や減給の懲戒処分にし、「警察に対する信頼を失墜させる行為であり、再発防止に努めたい」とコメントしています。