石垣修復に使う画像処理技術のイメージ
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 富士通が災害で壊れた文化財を修復する事業に乗り出すことが9日、分かった。復元する箇所を画像処理の技術によって高速で特定し、作業効率を大幅に高める。被災地の復興を支援する狙いがあり、2019年度中の実用化を目指す。

 熊本地震で崩落した熊本城(熊本市)の石垣修復への活用を想定している。富士通のシステムは崩れ落ちた石の表面の凹凸や輪郭といった特徴を画像で解析し、被災前の石垣全体の画像も使って元々あった位置を特定する。昨年に熊本城で実証実験を行い、123個の石のうち101個の復元場所を1日で確認した。

 東日本大震災では、小峰城(福島県白河市)の石垣が崩壊した。
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