0001アルカリ性寝屋川市民 ★
2019/03/11(月) 21:19:49.57ID:bXkRJrwu9「無理せずにやっていきましょう」。平日の午前10時半、ヨガ講師の加島あけみさんは、ゆっくりと語り掛けた。「まるっと西日本」が避難者を対象に開くヨガ教室だ。この日は40代から70代の女性4人が参加した。
「7年が過ぎ、避難者は経済的困窮とともに、健康を害する人が増えた。とりあえず健康維持が大切だと思った」と同団体の代表世話人・古部真由美さん。
同団体は、茨城県で被災した古部さんが、実家がある大阪に戻り、同じように避難してきた人と立ち上げたのが始まり。避難者向けに交流会や、被災自治体の情報をメールや冊子で発信してきた。当初は交流会を開くと20〜30人が来たが、現在は10人に満たない。避難者の着実な歩みを感じながらも、強く思うのは「復興しにくい人は確かにいる」ということ。
一人親や障害者、高齢者など、復興へ動きだす歯車に乗れず、孤立感を深める避難者の姿に危機感を感じた。
講座は昨年から始まり、月に1回開催。加島さんは「動きよりも呼吸。体の内側の状態に気付き、視野を広げてもらう」と、プランを組み立てる。
2時間の講座が終われば、参加者によるお茶会。日々の暮らしぶりや悩みや思いを共有する。「『3・11』が近づくと心が揺れる。落ち込んでいる時に、行く場所があり、ゆったりする時間が持てるのは大きい」と、東京から避難してきた50代の女性。福島市から子どもを連れて避難した女性(43)は「7年が過ぎ、『避難者いるの?』という雰囲気。情報も少なくなり、風化よりも閉鎖と感じる」と訴えた。
住む場所、財産、人間関係。地震は多くのものを一瞬で奪い、人生を変えた。まだ8年か、もう8年か。古部さんは訴える。「復興とは、大きな喪失がある上で新しい生き方、人のつながりを見つける作業。何年たっても、被災者に『大丈夫?』と言える社会、避難先での復興に寛容な心で立ち会える社会になってもらいたい」
大阪日日新聞 2019年3月11日
https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/190311/20190311041.html