https://www.jiji.com/jc/article?k=2019031300152&;g=soc

災害派遣をテーマにしたカードゲームを自衛隊岡山地方協力本部(岡山市)などが作り、
子どもたちを中心に無料配布している。昨年7月の西日本豪雨を受け、楽しみながら
防災への関心を高めてもらおうと企画。教育現場で活用したいとの声も聞かれる。
同本部によると、自衛隊がこうしたカードを作るのは初めてという。

「自衛隊災害派遣カード」は1セット40枚。大型輸送機C2やエアクッション艇など
陸・海・空の各部隊で使われる機体や車両のほか、女性キャラクターなどが描かれている。
 
ゲームは2人で1セットずつ使って対戦し、フィールド上に出したカードのポイントで
「豪雨」「地震」などの災害カードを獲得していく。ゲームを進める過程で、災害への関心を持ち、
自衛隊を身近に感じてもらうのが狙い。
 
昨年7月の西日本豪雨後、いずれも自衛隊OBなどでつくる「災害支援財団」と
「日本安全保障・危機管理学会」から提案があり、1300セットを用意した。
県内5カ所の同本部事務所で無料配布しており、「授業で使いたいので送ってほしい」
との要望も中学校や高校から寄せられているという。
 
同本部の石井隆晶企画室長は「豪雨で防災意識は一時的に向上したが、時がたつと薄らいでしまう。
親子で楽しみながら防災について考えるきっかけにしてほしい」と話す。好評であれば
全国に広げることも検討するという。


自衛隊岡山地方協力本部などが災害派遣をテーマに作ったカードゲーム
https://pbs.twimg.com/media/D1g7jomWsAAE0jl.jpg:orig