富山コーラン事件
イスラム教徒300人が集結 県庁正面玄関では気勢

パキスタン人男性が経営する小杉町の中古車販売店前に、イスラム教の聖典「コーラン」が破り捨てられていたなどとして、
約三百人のイスラム教徒が二十二 日、県警や県などに、コーラン破り捨てに対する徹底した捜査や、
イスラム教徒に対する嫌がらせ対策などを要求した。
この日は、県内だけでなく、関東、近 畿、中部、など全国各地から集結。
イラン、イラク、アフガニスタンなど他のイスラム教国の人も集まった。
さらに、在日パキスタン大使館の書記官や、在京の パキスタン日刊紙記者も駆け付け、国際問題に発展する恐れも出てきた。
新湊市内の「モスク」に集合したイスラム教徒らは同日午前十時半ごろ、まず小杉署を訪れ、
制止する署員に「二度とこんな事件が起きないように対策をとって ほしい」などと詰め寄った。
同署の駐車場は教徒らで膨れ上がり、ハンドマイクを手に次々とシュプレヒコールを上げた。
近くに住む主婦は、「前にもパキスタ ン人が署にきたことはあったが、今回の人数はすごい」と不安そうだった。
その後一行は富山市の県警本部に行き雨の中正面玄関前で「神よ助けたまえ」などと連呼。
通りかかった乗用車の日本人男性が「うるさい」などと、怒鳴ると、逆上した数十人が乗用車を追いかける一幕もあった。
午後一時四十分頃には、県庁の正面玄関前に移動して気勢をあげた。