栃木県と茨城県を結ぶ「真岡鐵道」で、高額な維持費などを理由に運行の取りやめが決まったSLは、東武鉄道に1億2000万円で譲渡される見通しとなりました。

栃木県茂木町と茨城県筑西市を結ぶ「真岡鐵道」は2両のSLを運行してきましたが、このうちおよそ20年間、鉄道ファンなどに親しまれてきた「C11型」1両について「真岡線SL運行協議会」が去年5月、観光客の落ち込みや高額な維持費などを理由に運行の取りやめを決めました。

25日、このSLの入札が行われ、参加したのは東武鉄道1社で、1億2000万円で落札される見通しとなりました。

東武鉄道は、おととし51年ぶりにSLを復活させて栃木県日光市の路線で運行し、去年11月には北海道で保存されていたSLを譲り受け修理を進めています。

東武鉄道は「複数のSLで安定的な運行を目指していきたい」と話しています。

「真岡線SL運行協議会」は「親しまれてきたSLが場所を変えて走り続けてくれると期待しています」と話しています。

2019年3月26日 7時59分
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