現存する日本最古の学校とされ、多くの歴史的な書物を所蔵する栃木県足利市の足利学校は6日、新元号「令和」の典拠となった万葉集のうち、江戸時代後期に木版印刷で作られた書物の特別展示を始めた。5月26日まで。

新元号発表を受けて職員が調べ、令和の典拠部分の一節を確認した。特別展示では書物の実物に加え、拡大したパネルや解説も用意。

茨城県石岡市から家族で訪れた主婦、飯島真理子さん(41)は「歴史が好きな子供たちと一緒に来た。元号が発表されたときは意外な感じだったが、少し実感が湧いた」と話した。

パネル前で友人の写真を撮っていた茨城県つくば市の会社員、下重幸子さん(55)は「新元号は春らしい印象で、今日の天気に合っている」と笑顔を見せた。

足利学校では、平成や昭和の元号の由来となった国宝の中国の歴史書など古い書物約1万7千冊を保管している。〔共同〕

万葉集の特別展示を始めた足利学校で、「令和」の典拠部分の拡大パネルと写真に納まる来場者(6日午前、栃木県足利市)=共同
https://www.nikkei.com/content/pic/20190406/96958A9F889DE6E1E6E0E7EAE6E2E2E4E2E6E0E2E3EB9191E2E2E2E2-DSXMZO4342582006042019CC0001-PB1-1.jpg

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43425840W9A400C1CC0000/
2019/4/6 10:55