https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190407/k10011875531000.html

パイロットにも働き方改革 連続乗務短縮など
2019年4月7日 4時08分

パイロットの業界にも働き方改革が求められています。パイロットの疲労が原因とみられる航空事故が世界で起きていることを受け、国土交通省はパイロット2人による国際線での連続乗務の上限を、これまでの12時間から10時間に短縮するといった疲労管理の基準をまとめました。

2009年にアメリカ・ニューヨーク州で、旅客機が住宅地に墜落し50人が死亡した事故をはじめ、パイロットの睡眠不足や疲労が原因とされるケースが世界で表面化し、各国ではパイロットの疲労を管理する基準が作られています。

こうした動きを踏まえ国土交通省も新たな基準をまとめました。それによりますと、例えば交代要員がいないパイロット2人で国際線に乗務する場合、連続乗務の上限はこれまでの12時間から10時間に短縮されます。

疲労がたまりやすい深夜早朝に勤務を始める場合や、飛行回数が多い場合はさらに時間が短くなります。

このほか、これまで基準がなかった乗務前のブリーフィングなど、地上での業務の時間も加えた勤務の上限時間が定められているほか、乗務と乗務の間の休養時間については、新たに到着地との時差の大きさを考慮することになりました。

国土交通省は新たな基準に基づき、航空各社に対して乗務管理の規定の変更などを求めていくことにしています。

乗員団体「現場の声を生かして疲労管理を行って」
(リンク先に続きあり)