・Sperm gets faster and more competitive when around rival males, study on fish finds

この研究は、スウェーデンのアリカンテ大学とウプサラ大学が行った2週間に渡るゼブラフィッシュを使った研究結果によるもので、近くにライバルの雄の存在がある事で、雄の精子はより速く泳ぎ、一層競争的になるというものだ。

研究者たちは、水槽に2匹の雄と1匹の雌を入れ、その状況が彼らの精子にどのように影響するのかを2週間比較し、調べた。

高い競合状態にさらされた時、雌と一対一でいるときよりも雄の精子の活動状態は優れていたものの、DNAの損傷の割合は高くなるという事を発見した。

また彼らは、他の細胞のシグナル伝達のメカニズムの関係なども分析した。

その結果、同じ水槽に入れられた2匹の雄のゼブラフィッシュはライバルであるオスの存在がある事により効率的に精子を産生することができたが、1匹のみの雄のゼブラフィッシュは2匹の雄よりも精子生産機能はより乏しかったという結果が出た。

しかし、競争はより高い個体へのストレスレベルを示しており、精子の質に影響を与えた。

これはより多くの活性酸素の生産を引き起こし、DNAの鎖を損傷し、受精の成功と子孫の生存の両方に影響を及ぼすものであるとされた。

この研究はジャーナルエボリューショナリーバイオロジーに掲載されている。

※全文はリンク先へ

・A study on zebrafish reveals how sexual rivalry can affect sperm function and quality
https://www.alphagalileo.org/en-gb/Item-Display/ItemId/177780?returnurl=https://www.alphagalileo.org/en-gb/Item-Display/ItemId/177780

(精子)
https://i.dailymail.co.uk/1s/2019/04/12/10/12186532-6915413-image-a-3_1555061741698.jpg

12.04.2019 Daily Mail
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-6915413/Presence-rival-males-makes-sperm-competitive.html?ito=social-twitter_mailonline