https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190413/k10011882901000.html

スーダン クーデターで実権握るもわずか1日で辞任
2019年4月13日 9時57分

アフリカのスーダンで、クーデターで実権を握った軍の評議会を率いるイブンオウフ国防相が12日、就任からわずか1日で突然、辞任を表明しました。しかし、デモ隊は速やかな民政への復帰を求めていく構えで、混乱が収まるかは不透明です。

スーダンでは11日、反政府デモを背景に軍がクーデターを起こし、30年にわたり政権を率いてきたバシール大統領を拘束したうえ、軍主導の評議会は2年後に選挙を行うまで国を統治すると発表しました。

しかし、この評議会を率いることになったイブンオウフ国防相がわずか1日たった12日夜、突然、国営テレビで演説し、評議会トップからの辞任を表明しました。後任には、軍の中将であるブルハン氏を指名したということです。

イブンオウフ国防相は辞任の理由について、権力に固執しない姿勢を示すためだとしています。

また、これに先立って、軍の評議会は2年とした選挙までの移行期間について、短くすることもありうるとも説明しました。

スーダン国内では、軍が国を統治することに強い反発が出ていることから、反発を和らげようというねらいがあるものとみられます。

しかし、現地のメディアは警察の発表として、クーデターが起きた11日以降、流れ弾に当たるなどしてデモの参加者16人が死亡したと伝えています。

デモ隊は、あくまでも速やかな民政への復帰を求めていく構えで、混乱が収まるかは不透明です。