“サイン盗まれた”と抗議 星稜の監督を懲戒処分と指導禁止
2019年4月15日 17時33分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190415/k10011884751000.html

ことし春のセンバツ高校野球に出場した石川の星稜高校の林和成監督がサインを盗まれたとして試合後に対戦チームに抗議するなどした言動について、学校側はフェアプレーの精神に反したなどとして林監督を懲戒処分にするとともに春の北信越大会が終わるまで部活動の指導禁止を言い渡しました。

星稜高校の林監督は、先月行われたセンバツ高校野球の2回戦で千葉の習志野高校と対戦した際、ランナーにキャッチャーのサインを盗まれたとして、習志野の控え室を訪れ、直接抗議しました。

学校側は林監督の言動について調査委員会を設置して調べたところ、相手チームの控え室に2度にわたって出向き抗議したことや、単独で取材に応じることを禁止した学校の指示に従わず週刊誌の取材に応じるなど一連の言動がフェアプレーの精神に反し、高校野球ファンの期待と信頼を傷つけたなどと結論づけました。

その結果、学校側は今月12日、部活動の責任者となっている林監督と山下智将部長に懲戒処分を決定し、15日2人に伝えました。
学校側は具体的な懲戒処分の内容を明らかにしていません。

また、学校側はこれまでに林監督に春の北信越大会が終わるまでは部活動の指導禁止を言い渡しました。

林監督の指導禁止の期間中、山下部長が監督を代行するということですが、甲子園につながる夏の大会の指導体制については未定だということです。

また習志野高校に対しては、星稜高校の鍋谷正二校長が、試合後の先月29日と今月5日の2回、電話で謝罪したということです。

一連の林監督の言動について星稜高校には、これまでに批判的な意見の電話がおよそ200件入っているということです。