幕末から明治初期にかけ北海道開発に貢献し、「北海道開拓の父」と慕われる佐賀出身の開拓判官、島義勇(よしたけ、1822〜74)の顕彰祭が21日、札幌市中央区の北海道神宮で行われた。佐賀県の山口祥義(よしのり)知事や佐賀市の秀島敏行市長はじめ札幌、佐賀から約200人が参加した。

 島は幕末、佐賀藩主の鍋島直正の命で蝦夷や樺太を探検調査。明治2(1869)年、開拓使判官となり札幌の碁盤の目状の区画を構想し都市整備の基盤を築いた。神宮と札幌市役所に島の像がある。

 一方、佐賀では、佐賀の乱で斬首になったこともあり、あまり顧みられてこなかったが昨年、佐賀市に島の像が建立され、除幕式に北海道から多くの関係者が参加した。

 秀島市長は「無念の死を遂げた島判官だが、札幌でこうして顕彰していただき感謝している。佐賀での銅像建立をきっかけに(偉業を)語り継ぎたい」とあいさつした。

2019.4.21 17:59
https://www.sankei.com/life/news/190421/lif1904210039-n1.html