0001ニライカナイφ ★
2019/04/30(火) 11:53:51.40ID:OAM0KVDJ9全国制覇目前のコメダだが、筆者は、大きな曲がり角を迎えたと思う。
10代からコメダに行っていたという建設関連業の社長(50代)は「最近はコメダにほとんど行かない。業界団体の会合など、大人数で集まるときに利用する程度」と明かす。
別の取材で会った人の中には、「コメダはコーヒーがおいしくないので行かない」(50代の管理職)という声もあった。
実は近年、筆者のもとにはこうした声が増え、地元名古屋でも高まってきた。
長年、コメダに通い続けて習慣化した高齢者には支持されるが、その下の現役世代に“コメダ離れ”が目立つのだ。
仕事柄、スペシャルティコーヒーを追求する専門家も取材するが、この人たちからは「スタバのコーヒー」を論評する声は聞くが、「コメダのコーヒー」の話は出てこない。
■ 「コーヒーの飲み方」も変わった
2014年頃から、同社は「昔から変わらないのもコメダらしさ」を見直し、「季節のシロノワール」など看板ブランドの活性化に取り組み、一定の商品リニューアルに成功した。
一方、「コメダブレンドは濃厚なフレッシュ(コーヒークリーム)とシュガーの両方を入れるのがオススメです」を掲げ続ける。
だが、平成時代にブラックで飲むことが一般的になった消費者への訴求としては、時代遅れ感もある。
喫茶市場の2割の市場規模に達した「コンビニの100円コーヒー」も、多くの人はブラックで飲む。
「ウチのコーヒーは誰でも親しめる味。コーヒー通を相手にしていない」という幹部の声も聞いてきた。
それはわかるが「コメダブレンド」の基本設計を見直す時期に来ていると思う。
3大チェーンのスターバックスにもドトールにも、全店のコーヒーの味を決定する“スペシャリスト”がいるが、コメダにはこうした「造詣の深い社員」もいない。
企業現場を長年取材すると、企業規模の拡大とともに「社内に職人気質の社員が減り、サラリーマン気質の社員が増えた」例を多く見てきた。
コメダも例外ではない。
例えば、ある地方店の責任者を取材した際、「近くの××(取材時は実名)という人気チェーン店に行ったことはありますか」と聞いたところ、その店の存在すら知らなかった。
現在のコメダ加盟店の“新規出店料”は1億円が相場だ。
そのため個人オーナーではなく、企業がオーナーになる事例が増えた。
どちらがいいかは一概に言えないが、「自分の城の城主」(個人経営)と、「会社に雇われて働く店長」(企業経営)では温度差があるだろう。
■ 5年連続最高益「だから大丈夫、何も問題ない」か?
だが後戻りはできない。
「変化への対応」と「持続する企業体」のバランスで、どう巨大チェーン店を安定運営するか。
運営するコメダホールディングスの業績は好調で、4月10日に発表された2019年2月期決算では「5年連続で過去最高益を更新」した。
「だから大丈夫、何も問題ない」と考えるか、「このままではダメになる」と考えるか。
その舵取りを誤ると、800店超の巨大船団の船底に穴が開き「不満の声」が浸水する。
長年取材する立場では、せっかく成長した企業体が凋落する末路は見たくない。
今後もより成長する姿を見続けたいものだ。
※記事を一部引用しました。全文はソースでご覧下さい。
コメダ2号店として今も営業を続ける「コメダ珈琲店 高岳店」(筆者撮影)
http://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/9/8/98af6_1635_4249f6e3b882b079cba6d3491d9a2d2a.jpg
東洋経済オンライン 2019年4月28日 5時50分
http://news.livedoor.com/article/detail/16384892/