05月10日 19時59分

陸奥湾の西側の海域で養殖されているホタテから国の基準値を超える貝毒が検出され、県は、この海域のホタテの出荷を自主的に規制するよう漁業協同組合連合会に要請しました。

一方、県は、指定の加工場で貝毒を含む部分を取り除けば出荷できるとしています。

県によりますと、毎週行っている貝毒の検査で、今週、外ヶ浜町から平内町の夏泊半島の西側にかけての「陸奥湾西部海域」で養殖されているホタテから、国の基準値を上回る1キロあたり0.17ミリグラムの下痢性の貝毒が検出されました。

このため、県は10日、この海域のホタテの出荷を自主的に規制するよう県漁業協同組合連合会に要請しました。

一方、県は、この海域のホタテでも、貝毒が含まれている「ウロ」と呼ばれる部分を指定した加工場で取り除けば出荷できるとしています。

県内のホタテから基準値を超える貝毒が検出されるのは、平成26年以来5年ぶりです。
この海域は、全国有数の養殖ホタテの産地で、「ベビーホタテ」と呼ばれるサイズの小さなホタテの出荷が来月に向けて最盛期を迎えるところでした。

県によりますと、下痢性の貝毒は腹痛などの原因になり、規制の解除には、貝毒の検査で3週連続国の基準値を下回る必要があるということです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190510/6080004711.html