https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190508/k10011909081000.html

心停止となった人の心臓の動きを正常に戻す医療機器AED。しかし、倒れた人が女性だと、男性よりAEDが使われにくい。
そんな調査結果がまとまりました。ネットの声を探ると女性の服を脱がせてAEDを使うことに抵抗やおそれがあるようです。

■AEDの処置に男女差

調査結果をまとめたのは京都大学などの研究グループです。全国の学校の構内で心停止となった子ども232人について、
救急隊が到着する前にAEDのパッドが装着されたかどうかを調べたのです。(2008年〜2015年)

学校にはAEDの設置が進んでいて、もしもの時にはすぐに使えるケースがほとんど。
小学生と中学生では男女に有意な差はありませんでしたが、高校生になると大きな男女差が出ていました。

■使うことに抵抗感?

AEDのパッドが貼られた割合は高校生・高専生で男子生徒83.2%、女子生徒55.6%とその差は30ポイント近くになります。
AEDのパッドは2枚あり、右胸の上と左の脇腹に直接、装着します。

「倒れた人が女性の場合、素肌を出してAEDを使うことに、一定の抵抗感があるのではないか」
研究グループはそう分析しています。このニュースが報道された後、ネット上でもそうした声があがっていました。

■トラブルおそれる

「乳房があるので、正直どこへパッドを貼っていいか悩むし…服を脱がす事に抵抗がある」
助けたいけれど、消極的になってしまうという声。

「どうせ助かってもセクハラとか言って訴えられる」
「社会的地位を失う可能性のデメリットの方がデカイ」

女性との間でトラブルになることをおそれてしまうといった声もありました。女性にAEDを使うことで、訴えられることがあるのでしょうか。

■救命処置ならありえない

「まず、ありえません」
答えてくれたのは日本AED財団の顧問を務める、武蔵野大学法学部特任教授の樋口範雄さんです。
「善意で人を助けるという救命処置の場合は、対象者を害するという悪意などがないかぎり、民事責任は問われることはありませんし罪になることもありません」
AEDは服をめくったり、開いたりして素肌に直接パッドを貼ります。命を救う目的であれば、責任を問われることはないという見解です。

「あとで何かあったらと、ネガティブな心理が働くのかもしれません。そうした時には倒れたのが自分だったら、もしくは娘や妻、
母親だったらなどと逆の立場になって想像力を働かせてください。AEDを使う相手は意識もなく、1分1秒を争う緊急事態なんです」

■女性への配慮もできる

倒れて意識がない女性に配慮をしながら救命処置を行う方法もあります。京都大学健康科学センターの石見拓教授に聞きました。
「服をすべて脱がす必要はないんです。AEDは電源を入れて2枚のパッドを素肌に貼りますが下着をずらして、貼ることで対応できます。
またパッドを貼った後、その上から服などをかけて肌を隠すようにしてもAEDの機能に影響はないんです」
また周りの人たちが人垣を作るという配慮もあります。心停止の状態で何もしないと、命が助かる確率は1分たつごとにおよそ10%ずつ下がっていきます。

石見教授は人が倒れた時の救命処置の方法として、

・声をかけ意識がなければ、まず119番に通報する
・近くの人にAEDを持ってきてもらうように頼む
・呼吸をしていない、またはよくわからなければ、胸骨圧迫=心臓マッサージを始める
・そしてAEDが届けられたら電源を入れ、迷わずAEDの音声に従って処置を続ける

そう話しています。


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1が建った時刻:2019/05/09(木) 12:17:35.87