JR東日本が開発を進めている次世代新幹線「ALFAーX」の走行試験が16日未明に行われ、盛岡駅でホームを発着する様子が報道関係者に初めて公開されました。

「ALFAーX」は、2030年度に予定している北海道新幹線の札幌までの延伸に合わせて最高時速360キロの営業運転を目指して開発が進められています。

今月10日から試験車両の走行試験が始まり、16日、報道関係者に初めて公開されました。

仙台駅を出発した10両編成の車両は午前1時ごろ、盛岡駅のホームに到着しました。試験車両の特徴は「ロングノーズ」と呼ばれる独特の流線型をした先端部分で、長さが16メートルと22メートルの2種類あり、トンネルに入る際に空気抵抗を抑え騒音を減らす効果などを検証していくことにしています。

16日は現在の営業運転の最高速度である320キロまで速度を上げて走行し、加速やブレーキの性能のほか乗り心地などを確かめたということです。

走行試験は仙台と新青森の間で今後3年間行われる予定です。

JR東日本盛岡支社の神山和則運用車両課長は「次世代の新幹線として要望の強い到達時間の短縮を目指すほか、東日本大震災を踏まえた地震の対策を進め皆さんの安全を守っていきたい」と話しています。



NHK 2019年5月16日 6時15分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190516/k10011917621000.html?utm_int=news_contents_news-main_001