https://www.bbc.com/japanese/48305103

フィリピン、駐カナダ大使を召還 カナダが不法ごみ引き取りに応じず
2019/05/17

フィリピン政府は16日、カナダからリサイクル可能だと偽られて持ち込まれた廃棄物の処理をめぐり、同国の駐カナダ大使を召還したと明らかにした。カナダ政府が期限内に廃棄物の引き取りに応じなかったからとしている。

複数報道によると、フィリピンに2013〜2014年に持ち込まれたのは、何十個ものコンテナに積まれた汚れたおむつなどの一般的な家庭ごみだという。

フィリピンのテディ・ロクシン外相は、フィリピンに不法に輸出されたごみを15日までに引き取るようカナダ政府に求めていたものの、応じなかったと明かした。また、ごみ問題を協議するためのフィリピンの税関職員との会談に、カナダ側が姿を現わさなかったとも述べた。

ロクシン外相はツイッターで、「きのう(15日)の深夜に、駐カナダ大使と領事に対する召喚状が発送された」と投稿した。
「カナダは期限を破った。ごみがカナダに送り返されるまで、我々はカナダでの外交的プレゼンスを低下させたままにするだろう」
外相はまた、「駐カナダ大使と領事へ。指令だ、次の出発便に搭乗せよ」とツイートした。
同国のロドリゴ・ドゥテルテ大統領は先月、フィリピンを「ごみ捨て場」にしたとしてカナダを猛烈に批判。「カナダのごみをカナダまで輸送して投げ捨てる」だろうと述べた。

一方、フィリピン・マニラにあるカナダ大使館はBBCに対し、「カナダからのごみを本国に送り返すよう申し出た」と明かし、「できるだけ早期に移送ができるよう」フィリピンと緊密に連携していると述べた。
(リンク先に続きあり)