海ぶどう 実はたった一つの細胞 OISTが遺伝子解読

 「海ぶどう」は、実はたった一つの細胞が房や枝など複雑な形に分かれて
できた巨大な単細胞生物だ。その秘密を探るため、沖縄科学技術大学院大
(OIST)のチームがゲノム(全遺伝情報)を解読した。

 調べると、ゲノムのサイズは養殖されている農産物では最小クラスで、
遺伝子の数も少なかった。一方、陸上植物の葉の形作りなどを制御している
「ホメオボックス遺伝子」の種類が多いことも分かった。

 この遺伝子が複雑な形状の鍵を握っている可能性がある。
海ぶどうは養殖時に生育不良になることがあり、今回の研究が
うまく育てる方法を探るのに役立つとチームはみている。


沖縄タイムス(2019年5月18日 09:12)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/421248

沖縄名産の海ぶどう(沖縄科学技術大学院大提供)
https://oki.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/-/img_b9b2c325849acf89f3c815debc9bf2f150326.jpg