フィルターなしのタバコの喫煙は、フィルター付きより死亡率を高める。米チャールストンにあるサウスカロライナ医科大学の研究チームによる研究のプレスリリースがサイト「MedicalXpress」に掲載された。

研究では55歳から74歳の1万4千人のデータを分析。毎日吸うタバコの本数も考慮した。「Pack-years」という、1日の喫煙箱数に喫煙年数をかけた喫煙指数が計算された。例えば、「30 Pack-years」は、30年にわたり1日1箱喫煙してきた、もしくは15年にわたり1日2箱喫煙してきたことを指す。全ての被験者が「30 Pack years」を上回る今回の研究で、この指数の平均は「56 Pack years」だった。

研究チームによると、フィルターなしで喫煙する人は、肺がんリスクが40%増加する。さらに、死亡率は30%増。その他のライト、ウルトラライト、メンソールタバコなどは、フィルター付きの通常のタバコ同様の危険性が確認された。また、ライトやウルトラライトタバコを喫煙する人びとが禁煙する可能性は平均より低かった。

2019年05月24日 20:00
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