尼崎でまた…授業中に体罰 「再発防止」誓った2日後に
2019年5月28日05時00分
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 兵庫県尼崎市の市立中学校で23日、40代の女性教諭が体育の時間中に3年の男子生徒の顔をたたく体罰があったことが、市教育委員会への取材でわかった。けがは確認されていないという。市立尼崎高校男子バレーボール部で部員が一時意識を失うなどした体罰問題を受け、市と市教委が会見で再発防止を誓ってから2日後のことだった。
 市教委によると、市立中での体罰は3年生の学年体育の時間中に発生。教諭は、見学していた男子生徒の様子に腹を立て、顔を平手で1回たたいた。他の生徒らも目撃していたといい、市教委が当時の状況を調べている。
 尼崎市の稲村和美市長は市教委幹部と同席した21日の会見で、「(体罰根絶に)全市を挙げて取り組む」と表明。市教委は市立の学校・幼稚園全てを対象に体罰実態調査を始めると説明していた。市教委幹部は取材に「学校現場に伝わっていなかったのかと正直ショックを受けている。現場の意識を変えていかなければいけない」と話した。