コニャック10杯、外出求めもみ合い=政府、丸山氏言動を詳細説明

 衆院議院運営委員会は30日の理事会で、北方領土「ビザなし交流」で
戦争による領土奪還に言及した丸山穂高衆院議員の一連の言動について、
政府関係者から詳細を聴取した。丸山氏は滞在先でコニャックを10杯以上
飲んで酔っ払い、品位に欠ける発言をした揚げ句、参加者ともみ合いになるなど、
数々の迷惑行為に及んだという。

 ヒアリングには、「ビザなし交流」に職員を派遣した内閣府と外務省の
幹部が出席。参加者らへの聞き取り結果を報告した。
 それによると、丸山氏は11日夕、国後島のロシア人島民宅を訪問した際、
コニャックをショットグラスで10杯以上飲み、宿泊先の「友好の家」に戻った。
酔った状態で元島民に「(領土は)戦争で取り返せばいい」などと暴言を吐いた後、
「おっぱいをもめる店に行きたい」と発言して外出を図った。
 制止して自室に押し込もうとした参加者ともみ合いになった丸山氏は
「(国会議員は)不逮捕特権で逮捕されない」などと主張。12日午前1時ごろ
まで騒ぎ続けた。丸山氏は事前研修で、団体行動や適量飲酒を心掛けるよう
説明を受けていた。
 30日の理事会では、体調不良の丸山氏に文書で弁明を求めることを決定。
丸山氏を除名した日本維新の会を含む野党6党派は、丸山氏の辞職勧告決議案を、
与党はけん責決議案をそれぞれ提出しており、与野党で扱いを調整する。


時事通信社(2019年05月30日17時56分)
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