【脱中国】急速に加速する脱中国 中国からベトナムやタイに続き新たにフィリピンへ日本企業が移転加速。 中国から大脱出が始まった!

■脱中国が加速 整備されたインフラや英語力が魅力的な親日国フィリピンが人気
フィリピンの日本商工会議所によるとすでに昨年からこの動きが始まっていた。
日本の時計メーカーシチズンは中国の工場を閉鎖しフィリピンへ移動することを決めた。
また三菱パワーインダストリーは最新のニュースによるとフィリピンへの移動を検討しているという。
中国の人件費上昇も加えフィリピンの高学歴で英語が話せ、すぐれた品質のインフラも移動への決め手になっている

新興ASEAN諸国の基本給は中国を下回る。

■中国は基本給が高い 文化の違いも足かせに…

世界有数のプロフェッショナル・サービス・カンパニーであるウイリス・タワーズワトソンがアジアの労働コストについて、調査を行った。
その結果から、東南アジア諸国連合(ASEAN)の新興国における基本給は、中国本土を大きく下回り、中国の労働コストの競争力は低下していることが明らかとなった。
中国のすべての職位における基本給は、調査対象の新興ASEAN諸国(フィリピン、ベトナム、マレーシア、タイおよびインドネシア)でも最も労働コストが高いインドネシアを5〜44%上回っている。
さらに、中国におけるホワイトカラー専門職の初任給(平均年間基本給は約2万1,000米ドル)は、インドネシア(約1万6,000米ドル)を約30%上回っている。
ベトナムおよびフィリピンの専門職および中間管理職の平均基本給はASEAN諸国で最低であり、そのため中国を大きく下回っている。
例えば、中国の専門職の平均基本給はフィリピンおよびベトナムの1.9倍から2.2倍である。
最も大きな差異がみられるのは中間管理職で、中国はインドネシアを44%上回っているが、上級役員およびトップマネジメント層になるとその差異はそれぞれ28%および5%に減少する。

マレーシアとタイは、上級役員およびトップマネジメント層の給与が新興ASEAN諸国の中で最も低い。
この上級役員については、中国はマレーシアの約1.9倍、一方トップマネジメント層についてはタイの1.6倍を支払っている。