3年前、バングラデシュで日本人を含む22人が殺害されたテロ事件に関与した疑いのある立命館大学の元准教授の男が、イラク北部でアメリカ軍に身柄を拘束されていることがFNNの取材でわかった。

イラク関係筋によると、日本国籍を持つ立命館大学元准教授のモハマド・サイフラ・オザキ容疑者は現在、イラク北部スレイマニヤにある、アメリカ軍の収容施設で身柄を拘束されているという。

オザキ容疑者は2019年3月、過激派組織「イスラム国」の最後の拠点となったシリア東部のバグズで拘束され、その後、イラクに移送されていた。

アメリカ軍は、オザキ容疑者をイスラム国戦闘員の中でも中枢に近い「重要人物」として尋問しているとみられ、今後は、その身柄の取り扱いが焦点となる。

2019年6月7日 金曜 午前6:09
https://www.fnn.jp/posts/00418875CX/201906070609_CX_CX
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立命大元准教授を米軍が拘束 IS危険人物テロ容疑

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に参加するため中東へ渡航し、2016年に日本人7人を含む20人が犠牲となったバングラデシュ首都ダッカのテロ事件にも関与したとみられる同国出身の立命館大元准教授、モハマド・サイフラ・オザキ容疑者が、イラク北部で米軍に拘束されていることが6日、分かった。複数の情報筋が明らかにした。IS戦闘員の中でも、組織中枢やテロ情報にアクセス可能だった「重要かつ危険な人物」の一人として尋問を受けている可能性がある。

同容疑者は日本とバングラの二重国籍で、今後は、両国が身柄の送還を求めるのかや、その場合は司法での裁きが可能なのかなどが焦点となる。

オザキ容疑者は立命館大准教授だった16年初め、日本人の妻や子供3人とともに消息を絶った。複数の国を経由して当時IS支配下にあったシリア北部に渡ったとみられる。ISではバングラ出身者らのグループを統率。南アジアにおけるテロ・ネットワークの構築で中心的な役割を果たしたとされる。

2019.6.7
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