2019年6月8日 5時58分
http://news.livedoor.com/article/detail/16586285/

 6月1日から各企業の採用面接の選考が解禁され、いよいよ就職活動が本格化している。いまも企業で働く同じ大学のOB(OG)を訪問する「OB訪問」に勤しむ学生たちも少なくないが、今年2月、これを悪用した事件が起きた。OB訪問を受けた大手ゼネコン・大林組の男性社員が、事務所と偽った自宅マンションに女子大生を連れ込み、強制わいせつをはたらいたのだ。加害者と被害者を繋いだツールは「OB訪問アプリ」だったと報じられている。

「Matcher」「HELLO, VISITS」「ビズリーチ・キャンパス」「yenta」など、社会人と学生をマッチングする「OB訪問アプリ」は近年増加傾向にある。

 通常、OB訪問をするとなれば、電話やメールなどでのアポ取りなどが必要だが、このアプリを使えば、スマホ操作で気軽に約束がとりつけられるため、多くの就活生が利用している。中には、自分の出身大学でない先輩社会人と接触できるものもある。

採用コンサルタントで人材研究所代表取締役社長の曽和利光氏は「就活生にとって、OB訪問アプリが欠かせないツールとなったのは当然のことでしょう」と語る。

「OB訪問とはいうものの、実際上は採用面接となっているものもあるんです。これをパスすると『他のOBも紹介してあげるよ』と誘われ、事実上の2次、3次面接と進む。6月1日の採用面接の解禁後に、“本当の”最終面接を受けて内定を出されるという流れです。例えば、ある総合商社の内定を取った学生のほぼ全員が、事前にOB訪問をしていたという話も聞いています」

 大手企業の場合、就職ポータルサイトから応募し、書類審査と数度の面接を経て内定まで辿り着けるのは、100人に1人、あるいはさらに狭き門といわれている。こうした正規のルートとは別に用意されているのが、OB訪問ルート。アプリを使って、一気に選考を進めた方が合理的というわけだ。

「僕の部屋で続きを…」に注意

 企業としても、OB訪問アプリには利点が多いという。

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