7歳女児と母を次々刺し重傷、加害女に4200万円賠償命令 

 滋賀県長浜市の量販店で2017年、買い物中の女児と母親が相次いで刺され
重傷を負った事件で、被害者の母娘が加害者の女に慰謝料や治療費など
損害賠償を求めた訴訟の判決が11日、大津地裁であった。
西岡繁靖裁判長は請求通り、女に約4200万円の支払いを命じた。

 西岡裁判長は判決理由で、被告側が第1回口頭弁論に出廷せず、
答弁書も提出しなかったとし、「請求原因事実を争わず自白したとみなした」
と述べた。この日も被告側は出廷しなかった。

 判決によると、女は17年4月16日夜、長浜市の量販店で、女児=当時(7)=の
腹部を果物ナイフで突き刺し、助けようとした母親の下腹部も刺して
2人を殺害しようとした。

 母娘は同時に、事件前に問題行動を起こして入院した女に適切な治療を
受けさせないまま退院させたなどとして、主治医ら病院側にも損害賠償を求めた。
第1回口頭弁論で病院側は請求棄却を求め争う姿勢を示したため、
訴訟が分離された。


株式会社京都新聞社(2019/6/11 19:04)
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