https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190614/k10011951991000.html

東京 渋谷区にある自販機脇のゴミ箱。よく見ると怒りの貼り紙が…。
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「タピオカカップ捨てるな!罰金¥10000」
「NO TAPIOKA CUPS」
オシャレなドリンクも飲み終われば、ただのプラゴミ。地球にやさしいタピり方、考えてみませんか?

■いい加減にしてくれ!

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そのゴミ箱があるのは表参道から脇に入った路地。周囲に10店以上のタピオカ店があるという場所です。

1年ほど前からタピオカドリンクを飲んだあとのカップが勝手に捨てられ、時にはあふれるようになったため
「いい加減にしてくれ」と貼り紙をしたそうです。

■ボランティアは嘆く

17年間、渋谷や原宿でボランティアの清掃活動をしているNPO「グリーンバード」の副代表、福田圭祐さんにこの地域を案内してもらいました。

福田さんによると、ここ1年くらいでタピオカドリンクを販売する店の出店が相次ぐとともにカップやストローなどの
ゴミが目立つようになったということです。そしてカップが捨てられる状況にはいくつかのパターンがあるそうです。

その1 ゴミ箱塞ぐタピ
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1つはゴミ箱を塞ぐケース。
「タピオカのカップは缶やペットボトルより太いので入り口を塞いでしまい、ほかのゴミが入れられなくなっているんです」(福田さん)

その2 ゴミ箱あふれさせるタピ
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続いてゴミ箱をすぐにいっぱいにするケース。大きいもので20センチほどにもなるタピオカのカップは、かさが張るためです。
回収が間に合わずにゴミがあふれることもあるそうです。

その3 インスタ後の置き去りタピ
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3つめは洋服店の横に置き去りにされたカップ。中身も残っています。
「これはインスタ用に写真を撮ったあとに置いていかれたものかもしれませんね」(福田さん)
福田さんは、誰かがインスタ映えするピンク色の壁の前で撮影したあと、置き去りにしたのではないかと推測します。

その4 類は友を呼ぶタピ
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最後は誰かがカップを捨てた場所に、さらに別の人が捨てていったと見られるケース。“類は友を呼ぶ”のです。
「1人が捨てていくと『みんながやっているからいいや』というふうに次々に捨てられていくんです。まさに“負の連鎖”です。
こういう風潮が広がってしまうのが怖いですね」(福田さん)

■渋谷でもタピが…

実は隣の渋谷でも似たような状況になっていました。清掃ボランティアに参加した男性が、その時の様子をツイッターに投稿していました。

「最近よく問題視されるタピオカ問題。よくこのようなゴミ溜まりを見つけると、捨ててあるドリンク容器のほとんどはタピオカ。
中身も入っており、われわれを苦戦させる。仲間達との『せっかくおしゃれに作られたタピオカがかわいそう』という会話を今でも思い出す」

■店側の配慮も必要

周囲に迷惑をかけないように楽しむために何が必要なのか。福田さんは何よりも、飲んだあとポイ捨てする人に問題があるとしたうえで、
お店側ももう少し責任を持って対応すべきだと指摘します。

「店で買った人が街を移動することを考えれば、各店舗が連携して、他の店の容器でも回収するなどの対応が必要です。
街歩きを楽しめる環境を維持するためにも工夫してほしいです」(福田さん)

※以下、全文はソースで。