草津温泉 伝統の「湯長」廃止へ

 群馬県草津町は、草津温泉で100年以上の伝統を持つ「時間湯」と呼ばれる
独特の入浴法を指導する「湯長(ゆちょう)」の制度を今年度末で廃止する。
町側は、湯長が湯治客に体調を聞く行為が「医療行為の『問診』に当たる
恐れもある」などと説明。一方、長年の伝統が突然なくなることに湯治客や
関係者からは戸惑いの声が上がっている。

 時間湯は、草津で江戸時代末期ごろから広まったとされ、高温の湯に湯長の
アドバイスを受けながら時間を計って入浴する独特の湯治法だ。
町の共同浴場の「千代の湯」と「地蔵の湯」の2カ所で行われている。

 湯長も長年、受け継がれており、現在は井田剛文さんと鈴木恵美さんの2人が、
二つの湯の指定管理者で草津観光公社の臨時職員の身分で務めている。
鈴木さんは「4月まで廃止の方針は聞かされておらず、突然のことで驚いている。
残念としか言いようがありません」と困惑する。

 同町は5年ごとに公社との指定管理契約を更新してきたが、現在の期限が
満了となる来年3月31日以降は新たに更新しない意向で、公社が管理を外れるのに
伴い湯長も廃止される。湯長について同町温泉課は「湯治客の健康状態を判断し、
入浴法も指示するのは医療的な行為にとられかねない恐れもあった」という
認識を示す。

 一方、突然の町の方針に「千代の湯」に来ていた男性湯治客は「草津の伝統が
なくなるのは寂しい」と驚いていた。同町で医院を開業する温泉療法医の
布施正博医師は「町内の温泉では、湯長のいない湯の方が意識を失うなど
事故が多かった。湯長が事故を防いでいた面もあった」と話している。


毎日新聞【庄司哲也】 (2019年6月17日 19時54分、最終更新 6月17日 20時06分)
https://mainichi.jp/articles/20190617/k00/00m/040/183000c

高温の温泉を板でかきまぜ、湯温を下げる「湯もみ」をする現在の湯長の
井田剛文さん=草津町で2019年5月30日、庄司哲也撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/06/17/20190617k0000m040182000p/9.jpg

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