兵庫県明石市の泉房穂市長(55)は18日、市職員への暴言問題で辞職した後に受け取った2期目の退職金計1426万円について、返還しない意向を明らかにした。市議会の一般質問への答弁で「退職金どうこうでなく、これまで以上の仕事ぶりで返したい」と述べた。

 退職金を巡っては、出直し市長選で約8千万円の経費がかかったとして、市議や市民の一部から、減額を求める声が上がっていた。

 この日の本会議で辻本達也市議(日本共産党)が「暴言問題の責任を負い続けると発言しているが、退職金はどうするのか」と質問。泉市長は「ハラスメント対策などで働きやすい職場環境をつくり、市民や明石のために身をささげて何十倍も頑張ることで責任を果たしたい」と述べた。

 退職金は、辞職前までが1396万円。出直し市長選に当選後、4月の任期満了までが30万円だった。いずれも市長給与の3割カットを反映している。

 泉市長は2011、15年の市長選で、財政再建などを理由に給与の3割カットを公約に掲げて当選した。しかし、今年3月の出直し市長選と約1カ月後の市長選では公約に掲げておらず、当選後、本来の給与に戻す意向を示していた。現在の市長給与は月額108万4千円。

 辻本市議から「泉市長のホームページに市長給与3割カットの継続と書かれている」と指摘され、泉市長は「早急に訂正する。おわび申し上げる」と話した。(藤井伸哉)

6/18(火) 20:18
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