元「モーニング娘。」メンバーでタレントの市井紗耶香氏(35)が26日、国会内で会見に臨み、7月の参院選(7月4日公示、21日投票)に立憲民主党から比例代表候補として出馬すると正式に表明した。

 福山哲郎幹事長に紹介された市井氏は、出馬を決意した理由について「私には4人の子どもがいます。子育てを自ら経験する中で、今の日本が本当に子育て世代に温かい社会となっているのか、疑問に思うことがたくさんある」と説明。「子育てをしている当事者、現役のお母さんが政治の世界には少ない。これからの日本を支える多くの子供たちのために頑張ってみようと思い、政治の世界に飛び込む決意をしました」と語った。

 立民から出馬する理由については「多様性を大切にしているところ、違うところを認め合い助け合うという点に共感しました」と説明。モーニング娘。の元メンバーには報告できていないというものの、決意を伝えたい相手に「これから子供が生まれる矢口真里ちゃんや保田圭ちゃん。同じお母さんとして、子供たちのために何を残していけるかを話していきたい」と語った。

 福山幹事長は「立候補したいという強い思いを持っていただいているので、心から歓迎したい。非常にまじめで聡明な方。子育て中のお母さんの応援団として頑張ってほしい」と期待を寄せた。

 市井氏は千葉県船橋市出身。1998年5月にモーニング娘。の第2期メンバーとして加入し、「LOVEマシーン」などがヒット。NHK紅白歌合戦に出場、グループ内ユニット「プッチモニ」にも参加した。2000年5月に同グループを卒業。14、12、6、2歳の4人の母親として子育てをしながら、歌手、女優として活動を続けている。

 立民の比例代表では、市井氏のほかにアカペラグループ「RAG FAIR」元メンバーの奥村政佳氏(41)、「筆談ホステス」として知られる前東京都北区区議の斉藤里恵氏(35)、元格闘家の須藤元気氏(41)らも出馬する予定。

2019年6月26日 17:44
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