被告の女「パチンコで負け、逮捕されようとした」京都タワー爆破予告・初公判
毎日新聞 2019年6月28日 12時45分(最終更新 6月28日 12時56分)
https://mainichi.jp/articles/20190628/k00/00m/040/126000c

 先月8日夕、京都タワー(京都市下京区)の展望台に爆弾を仕掛けたなどと電話したとして、
威力業務妨害罪に問われた東大阪市の無職の女(59)の初公判が27日、京都地裁(戸崎涼子裁判官)であった。

女は起訴内容をおおむね認め、検察側は動機を「生活保護費をパチンコで使い果たし、逮捕されようと考えた」とする一方、
避難やキャンセルなどで施設側の損失が623万円に上ったと指摘した。

 起訴状によると、女は先月8日午後5時ごろ、京都市下京区内から、京都タワービルの施設管理を行う京阪ホテルズ&リゾーツに携帯電話で
「展望台に爆弾を仕掛けた。6時に爆発する」などと告げ、業務に支障を生じさせたとしている。

 検察側の冒頭陳述によると、同タワーでは従業員や施設利用者ら計約1440人が避難し、施設利用のキャンセルなどの被害が出た。
女は京都水族館などにも爆破予告をしたとして逮捕されており、他に1件で追起訴され、さらに1件の追起訴が予定されているという。

◇ 京都タワー=京都市で2019年4月20日、銅崎順子撮影
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/05/10/20190510k0000m040175000p/9.jpg