手を取り合う(左から)松井氏、山口氏、枝野氏、安倍氏、玉木氏、志位氏
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190701-00000040-tospoweb-000-1-view.jpg

 参院選(4日公示、21日投開票)を前に、ドワンゴとヤフー共催によるネット党首討論が30日、都内で開かれ、自民党の安倍晋三総裁や立憲民主党の枝野幸男代表ら各党代表が出席した。ヒートアップする場面も見られたが、ネットユーザーが本当に見たい討論は幻に終わることが濃厚だ。

 党首討論には安倍首相、枝野氏のほかに国民民主党の玉木雄一郎代表、公明党の山口那津男代表、共産党の志位和夫委員長、日本維新の会の松井一郎代表が揃い、社民党の又市征治党首は体調不良で欠席となった。

 選挙戦同様、自民・公明VS野党共闘の構図になるかと思われたが、枝野氏が積極的に質問せず、志位氏が安倍首相に質問を連発。唯一、枝野氏は憲法審査会の審議を巡る論争で目くじらを立て、安倍首相の発言をさえぎる場面があったが、司会者から「国会と違ってやじはやめてください」といなされ、この日、一番の盛り上がりとなった。

 ネットで書き込まれたのは「なぜ山本太郎がいないのか」「NHKの立花を呼べ」だ。「れいわ新選組」の山本太郎代表や、「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表らはネット受けが良く、参院選でも台風の目になる可能性があるが、今回は呼ばれなかった。

 参加条件は政治資金規正法の政党要件を満たしている政党だけで、3日に予定されている日本記者クラブでの党首討論会でも出席予定者は今回と同じだ。各テレビ局が行う討論会も同様で、山本氏、立花氏らが登場する可能性があるのは自由報道協会主催の討論会だが、自民党が応じる可能性はないとみられる。

 山本氏や立花氏の変化球質問や爆弾発言に安倍首相や枝野氏らがどう答えるか、本音が飛び出しそうなところだが…。残念ながら、このまま予定調和の討論会が繰り広げられることになりそうだ。

7/1(月) 17:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190701-00000040-tospoweb-ent