「うっぷん晴らすため」帰省中の実家に放火 21歳女に懲役5年判決
2019/07/04 23:00

実家に放火し全焼させたとして、現住建造物等放火の罪に問われた豊岡市の無職の女(21)に対する裁判員裁判の判決公判が4日、
神戸地裁姫路支部であり、渡部五郎裁判長は懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。

判決によると専門学校に通うため姫路市内に住んでいた女は昨年10月10日夜、
帰省していた豊岡市の実家のリビングにライターで火を付けて木造2階建て家屋を全焼させた。

50代の母親が重傷を負い、隣家1軒がほぼ全焼したほか、反対側の隣家も一部焼損。
渡部裁判長は「燃えやすい木造家屋の密集地で放火し、生じた結果は重大」などと判決理由を述べた。

公判で検察側は「好きな歌手のCDやグッズ購入に生活費をつぎ込み、それを知った母親に実家へ連れ戻され、うっぷんを晴らすため放火した」と指摘。
弁護側は「これまでの母子関係が背景にあり、一方的な叱責(しっせき)を受けていた」と執行猶予付き判決を求めていた。

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201907/sp/0012486766.shtml