https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190706-00080013-chosun-kr
 7−9月期以降はさらに心配との声も
サムスン電子の収益性に警告ランプがともっている。
サムスン電子は5日、今年4−6月期の売上高が56兆ウォン(約5兆1700億円)で前年同期間比4%減、営業利益は6兆5000億ウォン(約6000億円)で
56%の急減という連結決算(速報値)を発表した。売上はほぼ同じだが、手元に残った利益が半分以下に減ったという意味だ。
今年に入ってからはこのような傾向が続いている。
昨年は1−3月期の営業利益が15兆6000億ウォン(約1兆4400億円)、同年4−6月期が14兆9000億ウォン(約1兆3750億円)だったが、
今年は1−3月期の営業利益が6兆2000億ウォン(約5720億円)、同年4−6月期が6兆5000億ウォン(約6000億円)と大幅に減少した。
売上高に対する営業利益を意味する営業利益率は前年4−6月期が25.4%だったが、今年4−6月期は11.6%になった。
つまり、1000ウォン(約92円)分を売ると、昨年は254ウォン(約23円)もうかったが、今年は116ウォン(約11円)しかもうからないということだ。

■日本の経済報復など、不確実性が加わる…今年下半期も「五里霧中」
 スマートフォンの収益性は中国との競争のせいで後退している。
上半期に発売した同社の主力製品「Galaxy(ギャラクシー)S10」が世界のスマートフォン市場低迷で期待されたほど売れていないのが大きい。
また、中国・ファーウェイ(華為技術、Huawei)社に対抗して
「世界販売台数1位の座を守るため、Galaxy A・Galaxy Mなどの中低価格スマホのモデル数を大幅に増やしたことも、収益性悪化につながった。
4月に発売予定だった折り畳みスマホ「Galaxy Fold(ギャラクシー・フォールド)」は製品の欠陥問題で発売が2カ月以上先送りされている状態だ。
8月に発売予定の下半期主力製品「Galaxy Note(ギャラクシー・ノート)10」と再発売を控えるGalaxy Foldの発売時期がほぼ同じであることも、
どのような影響を与えるか未知数だ。

生活家電事業は、量子ドットLED技術(QLED)を使った大型テレビやピークを迎えているエアコンなどの販売が好調で、
7000億ウォン(約646億円)前後の黒字を出したと見られる。
ディスプレイ事業部は、アップル社の補償金を除けばプラスマイナスゼロか、あるいはやや赤字と推定される。

 証券業界では、サムスン電子が今年下半期も6兆ウォン台とほぼ同じ実績になるものと見ている。
カギは、半導体の主要材料輸出を規制した日本の経済報復がどのような影響を与えるかだ。
証券関係者の反応はまちまちだ。メリッツ総合金融証券のアナリスト、キム・ソヌ氏は
「メモリ価格が下がっている中、日本の材料供給中断という不確実性が加わった。事態が長引く前に、政府・企業の早急な取り組みが必要だ」と語った。
KTB投資証券のアナリスト、キム・ヤンジェ氏は
「むしろ生産に支障が出る懸念があることを根拠に、半導体価格の交渉力を強化するチャンスになるだろう」と見ている。

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