「WTOのルールに沿っている」日本政府説明へ 対韓輸出規制

日本の輸出規制について韓国がWTO=世界貿易機関で意見を述べる意向を示していることに対して、日本政府も、安全保障上の必要な措置であり、WTOのルールにも沿っていると説明し、ほかの加盟国に理解を求める方針です。

日本政府が、半導体の原材料などで韓国向けの輸出規制を厳しくする措置をとったことについて、韓国側は9日にもWTOの理事会で国際的な貿易ルールに反すると主張するものとみられます。

今回の措置について日本政府は、軍事転用も可能な原材料であるにもかかわらず、韓国側に貿易管理の上で不適切な事例が複数見つかったことが主な理由で、安全保障上、必要なものだとしています。

また、今回の措置が「数量制限」というWTOでのルール違反にあたるとするこれまでの韓国側の主張に対して、日本政府は安全保障上の必要があれば例外とされる規定があり、ルール違反にはあたらないと説明しています。

日本政府としても、韓国側の主張に対して同じWTOの理事会でこうした見解を説明し、ほかの加盟国に理解を求める方針です。

2019年7月9日 4時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190709/k10011987011000.html?utm_int=word_contents_list-items_001&;word_result=韓国への輸出規制強化