https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190709/k10011987591000.html

日本の探査機「はやぶさ2」は世界初となる小惑星内部の岩石採取を目指して、10日「リュウグウ」にむけて降下を開始します。
着陸は11日の予定で、JAXAの吉川真ミッションマネージャは「やるべき準備はすべてしてきた。内部の岩石を採取し
水や有機物の存在を確認したい」と決意を述べました。

探査機「はやぶさ2」はことし4月に小惑星「リュウグウ」の表面に金属の塊を衝突させ、人工クレーターを作ることに成功し、
噴出した内部の岩石を採取するために、11日クレーターの近くに着陸する予定です。

9日は計画実施を前に会見が開かれ、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、10日午前10時46分ごろに高度2万メートルから
降下を開始し、順調にいけば11日午前10時5分ごろに着陸する計画を明らかにしました。

小惑星内部の岩石は、宇宙を飛び交う放射線などの影響をあまり受けておらず、太陽系が誕生したころの状態を
とどめていると考えられていて、採取ができれば世界初となります。

「はやぶさ2」は、ことし2月の着陸で小惑星の表面の岩石採取には成功したとみられています。

会見したJAXAの吉川真ミッションマネージャは「やるべき準備はすべてしてきた。風化が進んでいない内部の岩石をぜひ採取し、
生命誕生の解明につながる水や有機物の存在を確認したい」と決意を述べました。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190709/K10011987591_1907091445_1907091447_01_02.jpg