NHKの木田幸紀放送総局長が24日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、アニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで34人が死亡した放火殺人事件を悼んだ。

 木田放送総局長は「今月18日、京都アニメーションのスタジオが放火され、多数の死傷者が出ました。世界中に多くのファンを持ち、人々に夢や希望、感動をはぐくんでいた
制作スタジオで悲惨な事件が起き、大変胸を痛めています。京都アニメーションの作品はNHKでも数多く放送し、NHKやNHKの関連会社が数多く制作を委託しております。
才能あふれるクリエーターの方々が命を奪われ、心からお悔やみを申し上げたいと思います。また、負傷された方々の一日も早い回復をお祈りしたいと思います」と追悼した。

 同局では2020年東京パラリンピックに向け、パラスポーツを魅力を発信する番組「アニ×パラ」でアニメーションの制作を進めており、事件当日も午前11時から
同スタジオでの取材の予定が入っていたといい、取材班は火災発生後に現場に到着したという。

 担当者は「京都アニメーションとNHKと共同でパラスポーツの大会に行ったり、選手の方にお話を伺うなど、準備を進めておりました。その日もその関連で伺っておりました」
と説明し、「それだけに心から哀悼の意を表したい。改めてお悔やみを申し上げるとともに、負傷された方々の一日も早い回復を、京都アニメーションの作品が再び
世に送り出されることを願っております」とした。

 一部ネットでの書き込みについても「取材班のディレクターについてネット上で、以前から容疑者との面識があったかのような書き込みがある」と触れ、「そうした事実はもちろん、
一切ござません」とキッパリと否定した。 

スポニチ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190724-00000206-spnannex-ent