更新:2019/08/05 17:55
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190805/GE000000000000029000.shtml

空が一筋の線を境に割れたように見える現象。8月4日の夕暮れ、全国でこうした「割れた空」の目撃が相次ぎました。
真夏の空で、いったい何が起きたのでしょうか。

連日、うだるような暑さが続いています。そのせいなのでしょうか、
4日の午後7時ごろ大阪市内で撮影された写真では、空がぱっくりと裂け割れてしまったように見えます。
そして大阪府高槻市内で午後7時ごろに撮影された写真でも、やはり空が割れたように見えます。

「何これ?何これ?っていって。空どうなっとんのって感じで。何か起こったらどうしようと思った。」(三重県での目撃者)

暑さによる天変地異なのか、それとも夏の怪奇現象か。
その原因を解き明かす写真をMBSの社員が偶然、撮影していました。
写真を見ると日の入りのタイミングで積乱雲のような塊の雲が映っています。

大阪市立科学館によりますと、この雲の塊によって遮られてできた光と影の「影の部分」が線状に見えたもので、
「薄明光線」(はくめいこうせん)と呼ばれる現象だといいます。
4日の気象条件がこの薄明光線を際立たせたといいます。

「積乱雲がただあるだけではだめで、上空に薄い雲が広がっている方が光と影のコントラストがつきやすいので、今回のようにくっきりと見やすくなる。
積乱雲がもくもくと発生しやすいような良く晴れた暑い日の夕暮れ時、西の空を見ていただくとこういった薄明光線がみられるチャンスがこの先もある。」(前田智宏気象予報士)

目撃者の女性に、種明かしをしたところ…
「中学1年の子どもの夏休みの宿題にしようと思います。」(三重県での目撃者)